たまごのコナンブログ

当ブログは主に「名探偵コナン」のあれこれを語ります。

今週のコナン

f:id:tamagoatconan:20210604164827j:plain

お待ちかねのコナンの日がやってきました。婚活パーティ殺人事件の2話目です。容疑者が被害者の部屋に入った順番など、事件の詳細が分かってきましたね。

前回の感想&考察はこちら↓

tamagoatconan.hatenablog.com

※ネタバレ注意

今週の感想

警視庁メンバーと合流

東京での事件なので当然ですが、重悟ちゃんが婚活パーティ参加者の足止めをしたところに警視庁の目暮警部と佐藤さん、高木くんが合流しました。千速さんとは初顔合わせですね。早く帰りたいとごねる容疑者たちに啖呵を切る佐藤さんを見て千速さんは「昔の私に似ている」と言いましたが、重悟ちゃん的に昔と今とで千速さんは変わっていない様子…。

また、割れたグラス片から咄嗟に重悟ちゃんを庇った高木くんを見て陣平ちゃんを思い出し千速さんとお友達の忍さん。「揺れる警視庁 1200万人の人質」のときから高木くんと陣平ちゃんは雰囲気が似てると言われてましたが、より親しかったであろう千速さんや忍さんから見ても似ているようです。陣平ちゃんを介して繋がる2組が今後どんな風になっていくのか、楽しみがまた増えました。

事件の概要

先週の予想通り、硝煙反応や発射残渣が残らないように手袋を嵌め、袋の中に手を突っ込んで発砲していました。また、テーブルの下にクラッカーから出た紙吹雪がいくつか落ちていたことから、自分の番が終わった後も部屋に留まり重悟ちゃんが入る直前に殺害した模様。被害者が指示を聞くように威嚇射撃までした痕跡もありました。この状況からすると重悟ちゃんが入る直前に入った人が犯人とは言い切れないですね。

次週の考察

入室の順番

被害者の部屋に入った順番はIT関連会社社長の蕪木到(19番)→親が金持ちで本人は無色の上寺幾久(31番)→書評家の円崎源司(27番)の順番でした。先ほどの紙吹雪や威嚇射撃は自分を容疑者から外すためのミスリードの線も一応ありますが、反応や態度的に円崎さんは犯人から除外してよさそうな気がします。

何らかの騒動と被害者の行動

重悟ちゃんと円崎さんが順番待ちをしているときに何らかの騒動があったようで、冒頭で触れたグラス片とも何か関係ありそう。スタッフの会話から客が割ったグラスを片付けるより先に何かしなかればならず、重悟ちゃんたちも驚くほどで円崎さんは読んでいた本の内容が頭から吹っ飛ぶほどの騒動だったようです。

入室の順番的に上寺さんが被害者と話していた時間帯なのですでに出ているはずの蕪木さんから何か証言があってもよさそうですが、「トイレに籠ってたけど別に何もなかった」とのこと。重悟ちゃんたちが驚くほどのことが起きているのに気付かないのはおかしいような気がするので嘘を吐いている可能性大です。トイレにいたのではなく、机の下で被害者に拳銃を突き付けていたために気付かなかったのではなかろうか…。

また、被害者にも不審な行動があったようです。かなり早くから会場のレストランに着いていたのに雨の中入り口でずっと佇んでいた姿が目撃されていました。入るのを躊躇っていたのか、それとも誰かを待っていたのか…。そういえば容疑者の共通点は入り口で転んだらしいことでした。*1入り口で転んだことと被害者が佇んでいたことが何か繋がるのでしょうか?

ダイイングメッセージ

被害者はマッチングした4人の中から最終的に誰を選ぶか決めるための「印象メモ」を書いていましたが、誤字だらけ。犯人に拳銃を突き付けられていたなら仕方ないとも言えます。が、「どーせならこの人が犯人って書いてくれればよかったのに」と言った佐藤さんに対するコナンくんの反応から、まさに印象メモが犯人を示すダイイングメッセージになっているものと特定!印象メモの内容はこちらです↓

  • 19 篤実な人(メモではれっかの点が1つ足りない)
  • 31 楽のしい人(送り仮名間違い、正しくは「楽しい」)
  • 27 博識な人(メモでは博の上の点が足りない)

ダイイングメッセージと気付いたからには読み取ってやると息巻いて印象メモと睨めっこすること2時間、何も分かりませんでした…。実際に書いてみたり、画数を数えてみたりといろいろ考えましたが、終ぞわからないまま、一体誰を示しているやらさっぱりです…。


追記:やっぱり解きたくて更に睨めっこしてたら折り目のようなものがあることに気付き、試しに書いてみたやつを追ってみたら点の足りない「篤実」の下半分が「ハン人」と読めるように!!ガッツリ書いてあるとは…。他の2つはこのメッセージに気付かせないためのカムフラージュでワザと誤字ったっぽいです。

似ている2人

早く帰りたいとごねる容疑者たちに「今日は女もゲームも仕事も諦めてもらうわよ!」と啖呵を切った佐藤さんを見た重悟ちゃんは「まるで千速だな」と言い、重悟ちゃんが割れたグラスの破片に直撃しそうになったのを足で咄嗟に庇った高木くんを見て「陣平と一緒で危うい」と感じた千速さん。

何やら再び陣平ちゃんが関わってきそうな予感がしますが、どうなるのでしょうか?犯行がバレて逆切れした犯人が暴れ出して高木くんがケガする的な展開になるのか…。来週の解決編が楽しみです。

そう言えば、先週の段階で被害者が会場でのちょっとした言動で恨みを買ってしまったことによる「突発的な犯行」だと推理する記事を見かけました。ですが、拳銃を持ち込んでいること、硝煙反応や発射残渣に対してきちんとケアしていること、威嚇射撃で脅して被害者を従わせ犯行時刻を操作しようとしていることなどからある程度の計画性を感じます。

被害者から犯人に対して「知り合い」や「顔見知り」などの面識があったかどうかはともかく、犯人は婚活パーティ以前から被害者を知っていて何らかの恨みから犯行を計画していたのでしょう。

*1:上寺さんと円崎さんは転んだことを自己申告していましたが、蕪木さんは肘が汚れているのを見た重悟ちゃんが「こいつも転んだクチか」と思っただけなので本当に転んだのかは不明

今週のコナン

f:id:tamagoatconan:20210604164827j:plain

新年最初のエピソードはどんな内容なのかと楽しみにしていましたが、いよいよ今日発売のサンデーに掲載されました。さっそくチェックしましたよ!(いつもは目の前のコンビニに立ち読みに行くのですが、今日は積もった雪でスリップするのが怖かったのでサンデーうぇぶりにて購入しました)

※まだチェックしてない方にはネタバレになりますのでご注意ください。

あらすじ

割引券を使いたくてレストランに来た毛利家。しかしレストランはマスカレード婚活パーティで貸し切り中で、その上割引券の有効期限が前日に切れていたため諦めて帰ることにしました。

一方、婚活パーティに参加していた重悟ちゃん。早く結婚しろとうるさい両親と参悟さんを安心させるために一度だけという条件かつ地元の神奈川ではなく東京で、仮面で顔を隠せるこのパーティに参加していました。

パーティには友達の付き合いでタダ飯(女性の参加費は無料だった)目当てに参加していた千速さんもいました。婚活パーティらしく自己紹介し合ったり談笑したりした後、いよいよカップル成立をかけた投票盤面。男性からの人気が高かった千速さんともう一人の女性は、マッチングした男性数人と個別に話をして誰にするか決めるために別室へ。(重悟ちゃん、千速さんの番号をド忘れしてもう一人の女性のほうとマッチングしてしまいました)

そして重悟ちゃんの番になり女性のいる部屋に入ると女性は拳銃で胸を撃たれて亡くなっており、スタッフの叫び声を聞いたコナンくんも駆けつけました。(おっちゃんが落した財布探しをレストランの前でしていました)

気になったこと

凶器の拳銃

拳銃はサイレンサー付きで、袋に入った状態で室内に放置されていました。おそらく袋に手袋をはめた手を突っ込んで硝煙を浴びないように発砲しているため、硝煙反応が出る人は会場内にはいないでしょう。

容疑者

容疑者は被害者とマッチングしてトークする権利を勝ち取った上寺幾久、円崎源司、蕪木到(最初わたるだと思ってた、かぶらぎわたるだったら右京さんの相棒やん)の3人。重悟ちゃんを含めて被害者とマッチングしていた人たちには、会場に入るときに入り口で転んでいるということ。これが事件にどう関わるかはまだ分かりませんが…。

普通に考えると重悟ちゃんが入る直前に被害者と話をしていた人が怪しくなりますが、以前のパーティで出てきた参加者と待っていた参加者が口論になったことがありトラブルを避けるために入り口と出口を別けていたので、出たふりをして部屋のどこかに隠れていて次の人が出た後に殺害することもできなくはなさそうです。

重悟の恋の行方

殺人事件に関しては容疑者たちが部屋に入った順番や本当に被害者とは初めましてだったのかなど、まだ何も分からない状況なのでこれ以上はまだ詰まらないです。

千速さんにほの字の重悟ちゃん。婚活パーティを口実にさりげなくタイプを聞き出そうとしますが、千速さんは惚れられた話しかしません。千速さんは陣平ちゃんを思い浮かべながら「口が悪くて態度もでかくて、こうと決めたら後先考えずに突っ走る、傍若無人を絵にかいたような男」と語っていましたが、このタイプ重悟ちゃんにも当てはまるような…。

あと、重悟ちゃんに同僚の女性を紹介しまくっているらしい参悟さんは既婚なのかしら?(そんな話聞いたことない)もし未婚でそれをやっているなら、人のことより自分ことが先でしょって感じです。

ベイカー街の亡霊

イカー街(ストリート)の亡霊とは

※犯人ネタバレ注意

登場人物

江戸川コナン毛利蘭毛利小五郎工藤新一阿笠博士少年探偵団灰原哀工藤優作工藤有希子アイリーン・アドラーとして出演)、鈴木園子目暮十三白鳥任三郎、ヒロキ・サワダ(ノアズ・アーク)、トマス・シンドラー、諸星秀樹、滝沢進也、江森晃、菊川清一郎、樫村忠彬、モラン大佐、モリアーティ教授、ハドソン夫人、シーロック・ホームズ、ジャック・ザ・リッパー

概要

1年で人間の5年分成長する人工知能、"ノアズ・アーク"を開発した天才少年・ヒロキが自殺してから2年。米花シティホールでは仮想体感ゲーム"コクーン"の発表会が行われていた。だが、その最中に殺人事件が発生。コナンは事件の手がかりを求めてコクーンに乗り込むが、システムがノアズ・アークに支配され、子供たちが人質に取られてしまう! 解放条件はゲームをクリアすること。コナンは19世紀末のロンドンで、殺人鬼を追うステージに挑戦することに…。

www.tms-e.co.jp

博士のダジャレクイズ

問題

ゲーム会社のAさんが仕事中についついコクーンにハマってしまいました。それを見た社長はAさんをどうした?

  1. ゲームを最後までクリアしたので表彰した
  2. 仕事中に遊んでいたのでクビにした
  3. コクーンの中で安らかに眠っていたのでそのまま休ませてあげた
解き方

コクーンとは繭のことで、繭を作るのは蚕。蚕→かいこ→解雇となるので…。

答え

2の仕事中に遊んでいたのでクビにした

犯人

トマス・シンドラー

実はロンドンの殺人鬼「切り裂きジャック」の1人目の被害者のハニー・チャールストンは彼の母親だった。その切り裂きジャックと血縁関係にあったシンドラーは、彼が犯行に使っていたナイフをコレクションルームに飾っていた。しかし、ナイフに残されたハニーのDNAを辿れば切り裂きジャックと自分の血縁がわかってしまう。それが明るみになるのを恐れたシンドラーは、ナイフに興味を示していたヒロキを自殺に追い込んだ。さらに、その事実をヒロキの父親の樫村忠彬に気付かれたため、彼をも殺害した。

ラムについて その2

f:id:tamagoatconan:20211201123716j:plain

先日脇田ラム説を否定する記事を書きましたが、その中で少し触れた若狭ラム説について詳しく説明したいと思います。最初に断っておきますがあくまでも個人的な見解です。ただのこじつけだろうと思ってもらってかまいません。また、コミック未収録のお話にも少し触れているのでネタバレ等にご注意ください。

先日の記事はこちら↓

tamagoatconan.hatenablog.com

若狭浅香説の否定

多くの人は若狭について17年前の事件で亡くなったアメリカの資産家アマンダ・ヒューズのボディガードをしていた浅香ではないかと考察していますが、私は若狭=浅香ではないと思っています。詳しくはこちらの記事で記載しているので割愛します。気になる方は確認してみてください。

tamagoatconan.hatenablog.com

若狭のラムたり得る要素

若狭がラムである可能性をうかがえる要素は以下の通りです。これは100巻の組織対FBIが描かれる以前に既出していた情報たちですが、考察の材料には充分なり得ます。

  • 17年前の羽田事件に何らかの形で関わっている
  • APTX4869の被験者リストを所持している
  • 哀ちゃんの組織センサーが反応している
  • 右目が見えていないと思われる

羽田事件への関わり

多くの人は羽田事件を回想したときの浩司との会話から浅香と考察していますが、事件以前からの顔見知りとか恋人同士とかだったならラムだとしても不自然にはならないでしょう。例えば、浩司がいるとは知らずにアマンダを殺しにいってしまい浩司も殺さざるを得なくなったとか。浩司の遺体に無数の傷があったのも、証拠を残さない組織の犯行であることを隠すためにわざとつけたとも考えられます。

APTX4869の被験者リスト

APTX4869の被験者リストは、ハッキングしたとか元組織の人間だから持ち出せたとか考察されていますが、情報が外部に漏れるのを徹底して嫌う組織がそんなもの許すでしょうか?実際、「黒の組織から来た女」では運良く手に入れたAPTX4869のデータが入ったフロッピーを開けようとしたところパスワードがかかっており、組織外のPCで開くとウイルスに感染するプログラムまで仕込まれていました。

情報の漏洩に二重三重の予防策を張っている組織に簡単にハッキングすることはできないでしょうし、運良くデータを持ち出せても開く前にウイルスに感染して全部消えます。APTX4869の、しかも工藤新一の情報が「不明」から「死亡確認」に書き換えられた後のデータを確認できるということは、今現在も組織員であることの裏付けだと思います。

組織センサーが反応

対面ではっきりと哀ちゃんの組織センサーが反応する描写があるのはラム候補3人の中でも若狭だけ。哀ちゃんから「好きだから」との言葉はありますが、好き=組織の人間ではないことの証拠にはなりません。

右目が見えていない若狭と義眼のラム

右目が見えていないことに関しては他のラム候補同様義眼の匂わせ。ですが「義眼」にするということは表面上は健常者と変わらないわけで、ブラフまで流して徹底して身バレを防いでいるラムなら眼帯やサングラスで目元に視線を寄せるような小細工はしないはずです。一番目元に小細工をしていない若狭は自然だからこそラムに一番近く感じます。一応メガネをしていますが分かる人は見れば義眼だと分かるので、度入りのメガネはむしろいい目くらましになってより自然を装えるでしょう。

100巻収録以降のエピソードでの若狭の描写

100巻に収録されている以降のエピソードに哀ちゃんの姉・明美ちゃんのタイムカプセル探しのエピソードがあります。実は帝丹小学校の卒業生だった明美ちゃんが代表して学校のどこかに隠したタイムカプセルを、明美ちゃんの同級生たちとコナンくんが一緒に探すというストーリーでした。小学校でのお話なので探偵団や小林先生だけでなく副担任の若狭も登場しました。

宮野姉妹と母親のエレーナを知っている

明美ちゃんの同級生から明美ちゃんの名前や妹の名前が出たときに「組織を裏切ったシェリー」「ヘルエンジェルの娘」というモノローグがあったことから、若狭は志保さんとエレーナさんの親子関係やシェリーというコードネームと組織を抜けたこと、エレーナさんが組織内でヘルエンジェルと呼ばれていたことを把握していたことになります。これだけシェリーの周辺に詳しいと組織内でシェリーとそれなりに近しいところにいたように思えてなりません。

また、明美ちゃんの同級生のひとりが「昔見せてもらった写真の子に似てたから」と哀ちゃんに「志保ちゃん」と呼び掛けた際、若狭は「この子がまさか…死んだはずでは?」というような感じ(申し訳ないがこの辺うろ覚え)でした。シェリーが始末されたという情報は当然組織内にいないと知り得ないものなのに若狭は知っている様子。

仮に若狭が組織の人間だとすれば、始末したはずのシェリーが生きていたとなれば改めて始末することを考えるはずですが、若狭からは「この子が本当にシェリーなら始末しなきゃ」的な感じは見て取れませんでした。そもそもほぼ毎日顔を合わせているのにこの時初めて哀ちゃん=シェリーの可能性に触れた感じです。「宮野志保」のことは知っているのに7歳ごろの志保さんの顔はよく知らなかったというのは不思議ですが、哀ちゃんの経歴と発言を合わせるとひとつの説が浮かび上がりました。

哀ちゃんは「私が生まれてすぐに両親が亡くなって物心つく前にアメリカに留学させられた」と言っていました。アメリカ留学中はアメリカのホストファミリーがいたでしょうが、両親が亡くなってからアメリカに行くまでの間に哀ちゃんの面倒を見てくれたり、日本に残った明美ちゃんの面倒を見てくれた育ての親がいたはずです。

また、哀ちゃんは若狭から組織のプレッシャーを感じたのに「好きだから」と言いました。警戒していたところから雰囲気が変わったのは、犯人を威圧して人質から解放された歩美ちゃんを抱きしめた後から。その様子に何か覚えや感じることがあったのだとしたら、若狭が哀ちゃんの育ての親で一緒にいたころに似たようなことがあったからではないでしょうか。

まあこじつけですが、そうだとしたら自分が面倒を見ていた赤ちゃんの頃の顔や組織で研究員をするようになった18歳の顔は知っていても会っていない7歳前後の顔に見覚えがないのは一応説明がつきます。

若狭と脇田と組織センサー

このときは明美ちゃんの同級生たちの同窓会も兼ねていたとのことでいろいろとデリバリーしてプチパーティー的なこともしていました。その中でいろは寿司にも出前を頼んでおり、脇田が届けに来ています。脇田は教室の入り口で中には入らずに応対して帰っていきましたが、このとき哀ちゃんの組織センサーが反応しました。哀ちゃん自身はその対象は教室の外だと話ましたが、教室内には結構怖い顔の若狭がいます。

ここで思い出してほしいのが「漆黒の特急」。ミストレ内での殺人が発覚する前に哀ちゃんの組織センサーが反応する場面がありました。このとき客室内で初対面した世良ちゃんに反応しているように見えますが、実は客室の外にいた昴さんに反応していました。

このときと同じように内と外別の人の気配を感じていて、外の脇田と見せかけて中の若狭に反応していたと考えられます。哀ちゃん自身が「外」だと思ってしまったのは、センサーが最近鈍くなってきているとも話していましたし、脇田は組織の人間ではあるので若狭の気配と混ざり合って混乱したとも考えられます。

「若狭留美」とふざけた名前

100巻のエピソードに戻りますが、ウォッカによるとジンはラムの近況を知っていて「顔を変えてふざけた名前を名乗っている」とのことでした。ではなぜジンはラムの近況を知れたのでしょうか?

ジンがラムの動向を把握できた理由

ジンはラムのことを良く思っていないようで羽田事件を「ラムが抜かった仕事」と表現したり、ラムからの指示も目上の人だから一応従っておくか感がありました。そこから考えても偶然街で出会って気軽に「今どこで何してるの?」などと聞くような関係ではないでしょう。また、ジンがいろは寿司にお寿司を食べに来たようにも思えません。頻繁に連絡を取り合うような仲良しさんの可能性は論外。

ではなぜ知れたのか。知る術はひとつしかありません。偶然手に取った新聞に「お手柄小学校教師 若狭留美先生」という見出しがあって写真が載っていたからです。顔を変えているのに分かったということは、ジンは何かしら顔を変えただけでは隠せないラムの特徴を知っていたのでしょう。記事には事件のあらましだけでなく、その犯人を制圧した若狭の名前や帝丹小学校の先生であることまで書かれています。「ラムは何をやっているんだ」と偶然知ってしまったのでしょう。

ふざけた名前=アナグラムは本当なのか?

ウォッカの話を聞いていたキャメルさんからの情報でラムがふざけた名前を名乗っていることを知ったコナンくんは服部君に「ふざけた名前ってどんなの?」と相談します。そこで服部君は「土井塔克樹は怪盗キッドアナグラム」だった件について言及しました。ここで「Time is mony」のアナグラムになっている脇田をラムと確定させた人は多いですが、果たして本当にそうでしょうか?単純なアナグラムの土井塔克樹と比べて日本語に訳してローマ字にして並べ替えるって、いくらアナグラムにしても面倒な工程が多すぎます。

そこで思い出してください。土井塔克樹の名前を出す前に平次くんが出したのは誰の名前だったのか。それは「江戸川コナン」です。江戸川乱歩コナン・ドイルから取った主人公の名前は、字面で見ただけでわかるふざけ加減ですね。では若狭の名前を見てみましょう。

ジンが新聞でラムの近況を知ったのなら「ふざけた名前」も音ではなく紙面の字面でそう感じたはずです。「若狭留美」。「若さ、留める、美しさ」とも見える名前のどこがふざけた名前ではないと言えるのでしょうか?「ふざけた名前」こそ最大のミスリードのような気がしてなりません。

若狭がラムである

以上のことから私は若狭がラムだと考えています。脇田に関しては、今のところ諸伏家と何らかの関わりがある警察関係者で組織に潜入しているラムの影武者と思っています。なんというかミスリード臭がすごくて、脇田がラムだという考察が出回れば出回るほど青山先生が「まんまと引っかかってるw」とほくそ笑んでいるような気がしてならないのは私だけでしょうか…。

言う人いそうなので先に言っておきます。青山先生のおっしゃっていた「ラムは一人」については、「ラム本人」と「ラムの影武者」はあくまで別人なので仮に若狭がラム本人で脇田が影武者でも「ラムは一人」と言えます。

しばらくは「ハロウィンの花嫁」を見据えて高佐や警察学校組が絡んだエピソードがメインになると思うので答えがはっきりするのはまだ先になりそうですが、はっきりするまでは若狭ラム説(育ての親説は置いておきます)を推していきます。ここまで長々とお付き合いくださった方がいたらありがとうございました!

天国へのカウントダウン

天国へのカウントダウンとは

※犯人ネタバレ注意

登場人物

江戸川コナン毛利蘭毛利小五郎工藤新一阿笠博士灰原哀少年探偵団鈴木園子目暮十三白鳥任三郎高木渉千葉和伸、トメさん、宮野明美ジンウォッカ常磐美緒、沢口ちなみ、原佳明、如月峰水、大木岩松、風間英彦、塚本元、常磐金成、沢口ちなみの父、消防隊長、検死官、トキワ社員A、トキワ社員B、母親、ドーナツの売り子

概要

富士山が一望できる、西多摩市のツインタワービル・スイートルームで殺人事件が発生する。殺されたのは市議会議員・大木岩松。傍らには2つに割られた猪口が残されていた。一方、黒ずくめの組織と灰原の怪しい動きに気づいたコナンは、この事件に黒ずくめの組織が関わっているのではないかと警戒を強める。そんな中、ツインタワービルで開かれるパーティーにコナンや少年探偵団も招待される。しかし会場では更なる殺人、そして、ビルの中階で謎の爆発が発生し…。

www.tms-e.co.jp

博士のダジャレクイズ

問題

88歳は米寿、77歳は喜寿、99歳は白寿などと呼ばれて長寿のお祝いをするが、44歳は何と言う?ヒントは漢字1文字とカタカナ3文字、「寿」はつけなくていい。

解き方

88歳は米寿。44歳はその半分。コメの半分=ライスの半分ということになり…。

答え

半ライス(3杯よそえばサンライズ…寒い…)

犯人

如月峰水

愛してやまない富士山の絵を生涯描き続けるため高台の丘に土地を買って家を建て、一番見晴らしのいい部屋をアトリエにした如月。ところがトキワグループが建てたツインタワービルがアトリエから見える富士山を真っ二つに割ってしまったため大激怒。ツインタワービルの建設に積極的に関わった人たちを次々と殺害し、恨みを込めて二つに割ったお猪口を現場に残した。

ラムについて

f:id:tamagoatconan:20211201123716j:plain

記念すべき『名探偵コナン』100巻にて、組織のナンバー2であるラムの正体に限りなく近い人物が浮かび上がりました。ですが、果たして本当にそうなのでしょうか?私的に腑に落ちない点があるので、改めてラムについて考察してみました。

ラムはこの人?

2年前のおじいさんは脇田だった

黒服の男性二人と車でどこかへ移動中のおじいさんが回想したのは、2年前に赤井さんの正体が組織側に露見することになった取り引き直前の現場でした。キャメル捜査官から「ここにいては危ないです」と声をかけられたのを思い出してニヤつくおじいさんは、カツラとつけヒゲと眼帯で軽く変装して米花いろは寿司に入っていきます。この描写から2年前のおじいさんが脇田に変装していたことが確定しました。

その結果脇田が現時点で組織側の人間であることが判明し、脇田=ラムが確定したかのように思われているのが現状です。ですが、果たして本当に確定してもいいのでしょうか?

おじいさん=ラムとも脇田=ラムとも明言されていない

今回は2年前のおじいさんが脇田だと分かっただけで、おじいさんがラムだとも脇田がラムだとも明言されたわけではありません。また、過去のエピソードでその人が組織側の人間だと確定された場面では必ず自分で名乗るか、他の構成員に明確に呼名されていましたが、脇田やおじいさんは自分でラムとは名乗っていませんし、誰かに面と向かって明確にラムと呼ばれたわけでもありませんでした。

脇田がラムであるなら、わざわざ濁す必要はないはずです。これだけでも脇田=ラムを否定するには十分な理由になり得ますが、腑に落ちないのはこれだけではありません。

腑に落ちない点

ウォッカの証言

ウォッカキャンティの会話にて、「ラムに関する噂は本人が流したブラフ」と話しています。ラムに関する噂とはこちら。

  • 屈強な大”男”
  • 女のような”男”
  • 年老いた老人
  • すべて影武者

脇田が2年前のおじいさんだと分かったのはこの情報が出た2話後です。ラムに関する情報はほぼ”男”でした。それらがブラフ(偽情報)ということはラムは女性かも、と思わせておいてたった2話でやっぱり男でしたというのは不自然ではありませんか?私は個人的に「年老いた老人」と「影武者」が脇田のことを指していて、「屈強な大男」と「女のような男」はラム本人を指していると思っています。ブラフなので「華奢な女」と「男のような女」と変換できます。

最終ページのあおり文

脇田が2年前のおじいさんだと判明した回の最終ページ、サンデー版には「ふざけた名前の男はすぐそこに」というあおり文が付いていました。これを見て脇田だラムだと確定させた人が多くいましたが…。このあおり文、本当に考察の材料にしていいのでしょうか?

あおり文が乗るのはサンデーだけで、コミックやアニメには付きません。コミック派やアニメ派の人には知る由のない情報です。そんなところにヒントを隠すとは思えません。それに、あおり文を考えているのは作者ではなく、どんな作品でもサンデーの編集スタッフです。装丁前に青山先生が確認することはあるでしょうが、であるならなおのこと濁さずに「ラムの正体は脇田!」と言い切っていいところです。

おじいさん=ラムとしたときの2年前の行動

コルンの証言から、2年前の取り引きの時コルンはラムからの命令で現場を張っていました。しかし取り引きは行われず、コルンは後から赤井さんとキャメルさんの写真を見せられてラムから「こいつらはFBI、見つけ次第殺せ」と指令を受けたと言います。ここで「ん?」と思いました。

あのおじいさんがラムであるならば、現場にはラム・コルン・赤井さん・キャメルさんがいたことになります。コルンに指示を出したのはラム本人ですから、赤井さんが潜入捜査官だと気付いたのなら瞬時に指示を出して例えばコルンが赤井さんを狙撃し、ラムがキャメルさんをその場で制圧できたはずです。17年前の時点ですでにナンバー2だったのならそれなりの実力者、武器を忍ばせることもできたはずだし、近距離での素手の対人格闘の技術もあったはずです。

にもかかわらずその場で制圧せずに現場を離れ、後からコルンに始末するよう指示しています。疑わしきは罰せよの組織ですからその場で制圧する方が確実なはずです。他にもFBIが張っていることを加味したとしても、瞬時に現場を離れ変装で顔を変えればいいだけのこと。日本警察の許可なく日本で捜査しているFBI側も、いくらラムが殺したことがわかっていても赤井さんたちの死は明るみにはできないわけです。

このことからおじいさん=ラムが腑に落ちていません。おじいさんとラムは別人で、影武者として現場に出向いたおじいさんが状況を把握してラム本人に赤井さんがFBIだと報告、報告を受けたラムがコルンに指示を出したと考える方がしっくりきます。

長野雪山編での高明さんへの態度

アニメタイトル「36マスの完全試合」にて、長野県警の皆さんが現場に到着したとき安室さんと脇田は高明さんに対して同じポーズをとっていました。両手を拳にして背後に回したこのポーズは、警察官が目上の人に対して行う敬礼です。安室さんにとって高明さんは親友のヒロくんのお兄さんなので、この敬礼をするのもわかります。

ではなぜ脇田も同じ敬礼をしたのでしょうか。脇田がラムであるならば、警察官など目上の人でもなければ敵なはずです。少なくとも脇田は高明さんを知っていて、脇田からすれば高明さんの方が目上ということになります。脇田がラム本人ではなくラムの影武者か何かであるなら、安室さん同様潜入捜査官ということも考えられます。また、高明さんの方が目上ということはヒロくんとも繋がることになり、両親が亡くなった後ヒロくんを引き取った東京の親戚との関連も見えてきます。

ラムの正体

以上のことから2年前のおじいさんが脇田であったことは確定でいいですが、脇田=ラムと仮定して考えたときに腑に落ちない点が多すぎるので、私はミスリードだと考えています。「脇田=ラムを認めたくないだけのこじつけだろ」と思ってもらってかまいませんが、別に正解だとも思っていませんし押し付けたいわけでもありません。

個人的には以上のことから脇田はラムではないと考えていて、黒田さんもほぼ確で公安の裏理事官だと思っています。なので、消去法というのもありますがきちんと理由込みで若狭先生がラムだと考えています。若狭先生=ラムの理由は後日改めてご紹介します。長々とお付き合いいただきありがとうございました!

瞳の中の暗殺者

瞳の中の暗殺者(ひとみのなかのあんさつしゃ)とは

※犯人ネタバレ注意

登場人物

江戸川コナン毛利蘭毛利小五郎工藤新一阿笠博士少年探偵団灰原哀鈴木園子妃英理栗山緑目暮十三白鳥任三郎佐藤美和子高木渉千葉和伸、小林刑事、奈良沢修、芝陽一郎、小田切敏郎、小田切敏也、晴月光太郎、白鳥沙羅、風戸京介、仁野保、仁野環、友成警部、友成真、中野係員、看護婦A、看護婦B、クローク係、司会者、友人A、友人B、アナウンサー、女性レポーター、トロッピー

概要

警察官を狙った連続殺人事件が発生。現場を目撃したコナンは、必死の追跡も虚しく、犯人を取り逃してしまっていた。さらに、事件について聞き出そうとするも、白鳥刑事には「Need not to know(知る必要のないこと)」と言い放たれてしまう。そんな中、警察関係者が多く集まるパーティで佐藤刑事が襲われ、居合わせた蘭がショックで記憶喪失に!犯人の顔を目撃したため、命を狙われる蘭。何もかも忘れてしまった蘭を、コナンは守り切れるのか!?

www.tms-e.co.jp

博士のダジャレクイズ

出題は探偵団の3人

問題

灰原哀に「コナンくんってどんな人だと思う?」と聞いたところ、月を見ながら「夏じゃない」と答えたという。灰原哀はコナンのことを①褒めた②貶した どちら?

解き方

夏の月は6・7・8月。「夏じゃない」ということは6・7・8じゃないということ。語呂合わせで読むと「碌な奴じゃない」となるので…。

答え

②貶した

犯人

風戸京介

仁野保がオペで執刀した際、ミスをして風戸の利き手の手首を切ってしまった。それを恨みに思った風戸は保を殺害。事件の捜査の指揮を執っていた友成警部が持病の発作で急逝してしまったため、保の死は一度自殺として処理された。しかし不審な点が残っていたため小田切警視長が再捜査を命じた。自身に捜査の手が伸びるのを恐れた風戸は、再捜査していた次々に殺害し佐藤刑事にも重傷を負わせる。その罪を父親の死の件で警察を恨んでいた友成真に被せようとしていた。また、顔を見られたからという理由で蘭の命をも狙った。