たまごのコナンブログ

当ブログは主に「名探偵コナン」のあれこれを語ります。

未回収の伏線 宮野家編

今回は、宮野家や哀ちゃんに関する未回収の伏線についてお話していきます。お暇な方はよかったらお付き合いください。

宮野夫妻の研究

もともとは白鳩製薬という製薬会社に勤めていた宮野博士。会社の倒産後は宮野医院を開業して何かの研究の傍ら町医者をしていました。そんな折、研究のバックアップをしてくれるということで医院をたたみ、家族で組織の研究施設に移ります。組織の研究室ではAPTX4869の開発も行っていましたが…。

組織に入る前から宮野博士が行っていた研究とは何なのか、いまだ多くは明かされていません。この研究とは別に薬の開発をしていることから、薬の研究と宮野博士の研究には近しいものがあることだけは言い切れます。まったく関係ない薬の研究をしていたら、本来やりたかった研究に集中できません。

マッドサイエンティストとヘルエンジェル

そんな研究のために宮野博士は学界から「マッドサイエンティスト」と呼ばれ、追放されてしまいました。マッドサイエンティストと呼ばれるということは、少なくともほかの研究者からすると宮野博士の研究は「よろしくないもの」だったことが伺えます。ただ、大勢からはそう言われつつも、宮野博士にとっては希望がある研究だったようです。

また、エレーナさんは組織内で「ヘルエンジェル(地獄に堕ちた天使)」と呼ばれていました。誰が、どんな経緯でそう呼ぶようになったのかはまだ明かされていませんが、おそらくベルモットだと思います。蘭ちゃんのことをエンジェルと呼び、宮野夫妻の研究を恨んでいたベルモットであればヘルエンジェルと呼ぶ理由があると言えるでしょう。

なお、発明品の発表会にて宮野夫妻と面識がある阿笠博士によると宮野博士は「気さくで感じのいいひと」、エレーナさんは「無口で何を考えているかわからない」とのこと。ですが、2人がマッドサイエンティストやヘルエンジェルと呼ばれていたことが意外そうでした。

志保さんの研究

両親の薬を再現

宮野夫妻が亡くなった後、事故現場の燃え残った資料から志保さんが再現させたのが新一くんが飲んだ「APTX4869」です。遺体から薬の成分が検出されないことから組織はこの薬を暗殺用の毒薬として使っていましたが、志保さんとしては「毒なんて作っているつもりなかった」とのこと。

また、エピソードONEにてマウスによる実験の際に1匹だけ死なずに幼児化したことを誰かに喜々として報告する描写がありました。そのため、死ぬことより幼児化のほうが本来の効果に近かったことが伺えます。なお、この時誰に報告したのかも気になりますね。薬の研究に関することなので、個人的には明美ちゃんではなく研究仲間かなと思っています。

APTX4869とは別の薬

志保さん(哀ちゃん)はAPTX4869について、「再現させただけ、私が本当に作らされていたのは別の薬」と言っていました。この別の薬がどんなものなのかはいまだ明かされていません。個人的に「別の薬」と関連するのではと思っているのが、APTX4869の解毒剤です。

「漆黒の特急」にて、解毒剤を握りしめながら「こんな薬作っちゃいけなかった」とこぼした哀ちゃん。「別の薬」と解毒剤は同じではないものの、似て非なる薬なのかなと思っています。解毒剤を作ったことを後悔している哀ちゃんですが青山先生によれば最後はハッピーエンドとのことなので、哀ちゃんが解毒剤の生成を放棄して新一くんはコナンくんのまま、というエンディングはなさそうかな。

焼けたMO

APTX4869のデーターをコピーしたMO

「組織との再会」にて、ピスコに監禁されていた哀ちゃんが彼のパソコンからAPTX4869のデータにアクセスしてデータをMOに落としていました。その後、白乾児を飲んで一時的に志保さんに戻りつなぎに着替えて暖炉の煙突から脱出を図りますが、ジンに見つかり撃たれてしまいます。

また、アルコール度数の高い酒がたくさん置いてある酒蔵でピスコがたばこを吸っていたため、気化した酒に引火して大炎上。さらに白乾児の効果が着れて志保さんから哀ちゃんに戻り、MOはつなぎのポケットに入れたまま酒蔵に置いてきたため残念ながら燃えてしまいました。

焼失したと言っていたが…

このように焼失してしまったと哀ちゃんは言いましたが、哀ちゃんの手元には焼け焦げたMOがあります。このMOが焼失したはずのMOなのか、それとも別物なのかはまだわかりません。もしかしたら焼け残った宮野夫妻の研究資料かも(組織を抜けた哀ちゃんが今も手元に持っている可能性は低いが)しれませんし。

仮に焼失したはずのMOなのであれば、手元にあるのになぜ焼失したと嘘をついたのかが謎です。もしかしたらAPTX4869だけでなくほかのデータも落としていて、それをコナンくんに見られたくなくてMOが焼失したことにしたのかなと考えたりしています。そういえば、最近MO使わなくなりましたね。

重要そうな伏線が多い

こうしてみてみると、宮野家関連の未回収の伏線は今後の展開において重要そうなものが多いですね。研究の内容だったり通り名の所以だったり、焼失したはずのMOだったり物語の本筋に大きく関わってきそうです。また、まとめてみることで考察の幅が広がる気がします。今回もお付き合いいただきありがとうございました!

未回収の伏線 ベルモット編

先週に引き続き未回収の伏線についてお話していきます。今回は謎多き美女・ベルモットに絡んだものについて!よかったら暇つぶしがてらお付き合いください。

あの方との関係

バーボンの証言より

割と初期のころからベルモットはボスのお気に入りと言われており、メールの文面からは親密な間柄のように感じられました。そんな折、バーボンより「まさかあなたがボスの…」とのコメント。この先はベルモットが彼に銃を突きつけたため、残念ながら聞けませんでした。

バーボンが亡くなるなどその身に何かあれば、この情報が組織にリークされる手はずになっているそうです。これを聞いたらみんな驚くと言われているベルモットとボスの関係。いったいどんなものなのでしょうか。

考えられるのは…

2人の関係性について考えられるのは、

  • 夫婦
  • 愛人
  • 母親

このくらいでしょうか。まずボスである烏丸は150歳近いご老体なので、ベルモットが彼の母親であることは除外していいでしょう。いくらベルモットが不老状態にあるとしても、170歳オーバーはさすがにないと思いたいです。娘・夫婦・愛人など、ボスと同僚が実はと言われればいずれも驚く要素はあると思います。

年を取らない理由

先ほども触れたように、ベルモットは不老状態にあることがうかがえる描写があります。それにはシェリー、ひいては宮野夫妻の研究が大きく関わっていることが分かっていますが、具体的に何がそうさせたのかはまだ明かされていません。おそらくはAPTX4869に準ずる薬品を摂取したことによるものだと推定できます。

宮野夫妻の研究を「愚か」と評するところからも、宮野家や研究自体を相当恨んでいることがうかがえます。どんな経緯で摂取することになったのかまでは分りませんが、薬の服用による作用であることは間違いないでしょう。その作用が本来期待されたものなのか、それとも予想していなかった副作用なのかはまだわかりません。

メアリーにAPTX4869を飲ませた理由

幼児化作用を知っているのに…

ベルモットはAPTX4869を服用した新一くんや志保さんが幼児化したことを知っています。とはいえ死亡例のほうが多いため、暗殺のために使用することはまあ分かります。ですが解せないのは、薬を飲ませた後きちんと遺体を確認せずに引き上げていること。殺すつもりかつ稀にほかの作用があることを知っているのなら、きちんと死亡を確認してしかるべきです。

製作者が違う

ベルモットのセリフから新一くん・志保さんが服用したものと、メアリーさんが服用したものとは製作者が違うことが分かります。メアリーさんが飲んだのはエレーナさんが作ったもの、新一くんと志保さんは志保さんがメアリーさんの資料をもとに復元させたものです。

製作者が違うことによって成分にも差異があり、エレーナさん作のほうはこれまで死亡例のみであったのなら遺体の確認を怠った理由は分ります。そうなると幼児化の作用が現れるのは薬の成分そのものによってではなく、被験者側に何らかの因子が存在することになるでしょう。

板倉に依頼したソフト

組織としては一度諦めている

組織は板倉卓というシステムエンジニアに何らかのプログラムソフトの制作を依頼していました。最初にテキーラが依頼したときは「人類のために開発を断念したソフト」だからと断られ、そのまま板倉氏への依頼をあきらめています。ほかの人に依頼することにしたのか、有名なプログラマーのリストに関する取引に発展しています。

声色を変えてまで個人で再度依頼している

ところがベルモットは、個人で再度板倉にソフトの開発を依頼。女優のシャロンとして面識があった彼にわざわざ声色を変えてまで依頼し、脅迫まがいのやり方で強引に開発を推し進めていました。ここまでするということはベルモットにとって重要なものであると言え、組織の薬に幼児化の作用があることを隠す理由にもつながるのでしょう。

板倉が聞いた猫の声

板倉とベルモットが電話でやり取りをしているとき、ベルモットのバックから猫の声が聞こえたとのこと。赤ちゃんの声が猫の声に聞こえたのでは?と考察する人は多いですが、猫の声が赤ちゃんに聞こえることはあっても逆はありません。別にベルモットが猫を飼っていようとおかしくはないですが、気になるのは猫の存在を隠そうとしたこと。

板倉によれば、猫の声が電話口に近づくと「女は焦って電話を切った」とのことです。単純に板倉とのやり取りよりも猫のことが気になるほど酷い状態で現れたのか、それとも猫の存在そのものを知られたくなかったのか、気になるところではあります。

想像しやすいようで難しい

こうして考えを文字に起こしてみると、謎になっている部分を想像しやすいようでいてなかなかに難しいことがわかりました。これってこういうことじゃない?と思って書いているのに、途中でん?ってなることが結構ありました。謎解きって難しいですね。

未回収の伏線まとめ 組織編

名探偵コナン』には未回収の伏線が多く、それがいったい何を意味しているのかさまざまな考察がされています。そんな伏線の中から今回は組織に関するものをピックアップして、私の考察とともにご紹介します。

半世紀前から進めている極秘プロジェクト

半世紀前と言えば…

組織のボスである烏丸蓮耶は、世間的には半世紀前に99歳で謎の死を遂げたとされています。しかしながら実際には現在まで生きながらえており、時折組織の幹部たちと連絡を取っている模様。そのため、組織の極秘プロジェクトは烏丸自身または彼のまわりに関する何かである可能性が高いです。

そのためにプログラマーに何らかのソフトを発注したり、薬の研究を行っているわけですが、その目的は不老不死や若返りといったものではありません。ちなみに、1話で行っていた取引はプロジェクトのための資金調達、それを目撃した新一くんを殺そうとしたのはプロジェクト遂行の妨げになると判断したためで、ゆすりや殺人も本来の目的ではありません。

新一(コナン)が深く関わっている

組織の薬で殺されかけた新一くんですが、哀ちゃんによれば彼はもう組織の極秘プロジェクトに関わってしまっているとのこと。その関わりが「組織の存在を知ったこと」なのか「組織の薬を飲んだこと」なのか、はたまた「幼児化したこと」なのか…。不老不死や若返りが目的ではないのにそれに近い状態の新一くんが深く関わっているプロジェクトとは?

三國島の名簿

人魚伝説の島

三國島には人魚伝説があり、人魚の肉を食べて不老になったとされる命さまという老婆がいました。また、島では年に一度長寿のご利益がある破魔の矢が当たるお祭りがあります。この矢を巡る殺人事件が起きてしまうわけですが、事件についてはここでは割愛します。

祭りの名簿には

事件解決の糸口をつかむため矢を授かった人の名簿を確認するシーンにて、確認できる名前の中に政治家や社長に紛れて「宮野志保・黒澤陣・魚塚三郎」とありました。シェリーがジンとウォッカとともに島に訪れていることから、彼女の研究と「人魚伝説による不老長寿」に何らかの関わりがあることがうかがえます。

また、「大黒連太郎」という名前もあり、以前組織が取引に使っていたバーが入っていたビルが彼の所有する大黒ビルだったことから大黒連太郎=烏丸の偽名ではないかという考察もあります。ただ、先ほども言った通り組織の目的は不老や若返りなどではないことから、組織の人間が不老を感じさせる祭りに顔を出す理由を図りかねています。

組織の目的とは関係なく、烏丸個人が長生きできるようにプライベートで願掛けに来ていたとか?死んだはずの烏丸が偽名を使ってまで島に行く理由は何となく想像つきますが、シェリーたちが訪れる理由とは結び付きません。名簿は別々だったので、それぞれ別の理由で訪れたということですかね。

APTX4869をはじめとした薬の研究

薬の種類

組織では複数の薬の研究をしているようですが、何のために研究しているのかはいまだわかっていません。組織の薬と言えばAPTX4869ですが、哀ちゃんによればこれは両親の資料をもとに復元させたもので自分は別の薬を作っていたとのこと。組織は少なくとも2種類の薬を作ろうとしているようですが、いずれも期待されている効能は不明のまま。

APTX4869への思い

薬の研究に際して、組織内でも人によって感じ方が全然違うようです。多くの研究者は素晴らしい研究だと評価し完成を心待ちにしていますが、宮野夫妻にとっては恐ろしいが代物。さらにベルモットにとっては愚かな研究だそう。愚かというからにはベルモットにはマイナスしかなかったのでしょう。

それにしても、素晴らしいと恐ろしいという相反する感想が出る薬とは一体何でしょうか?さらに、宮野夫妻は恐ろしい薬と言いながらも何らかの希望を込めて「シルバーブレット」と呼んでいました。また、薬の完成も望んでいたようで、そのためには明美・志保姉妹とお別れしなければならないと語っています。

志保さんは当時生まれたばかり。なのに娘と別れてまで完成させることのほうが大事な薬とは?志保さんが成長するのを待たずに完成させようとしている点についても、何か薬の完成を急ぐ理由が夫妻にあったのか?この辺が明らかになるのは、物語が終盤に差し掛かったころになりそうです。

まだまだある未回収の伏線

今回は、未回収の伏線のうち組織に関するものを3つご紹介しました。今回紹介したもののほかにも、未回収の伏線はまだまだたくさんあります。近いうちに他のものについても触れていこうと思っているので、気になる方は見ていってください。それでは、長々とお付き合いいただきましてありがとうございました。

今週のコナン 海の家殺人事件③

1週間お休みを挟んでやってきましたコナンの日!さて、犯人は誰だったのでしょうか?早速見ていきましょう。

※本誌ネタバレ注意

あらすじ

被害者と寝ていた男性に疑いの目が向く中、コナンくんは色白の女性が犯人だと指摘。犯行に使ったタオルケットを衣装として着ており、犯行後は海の家の客席にあったタオルケットに着替えていたと推理し、その証拠として彼女が着ているタオルケットには、元太が落とした渦巻きフランクの汚れが付いていた。

犯行の動機は振り込め詐欺の受け子をしていた弟が警察に追われて階段を踏み外し転落死してしまったことで、被害者は詐欺グループの親玉だった。最初に疑われた男性は弟をグループに引き込んだ人物で、こっそりグループに現状の連絡を入れていた。連絡を受けたメンバーたちは警察が引き上げた海の家にやってきて昴さんと乱闘を始め、ジークンドーの技を繰り出す昴さんを見た若狭先生はその姿に赤井務武の面影を見ていた。

今週の感想

思った通りお兄さんは犯人ではありませんでしたが、被害者が振り込め詐欺の首謀者だったとは…。詐欺はダメ、絶対。ほんの出来心でもその後の人生が大きく狂いかねません。よく「コナンは動機がクソだ」と言われ(ほぼアニオリ回のハンガー事件のせい)ますが、今回のように殺されても文句が言えないような人が被害者になることも割とあります。

よく知りもしないのにネットでネタにされている部分だけを見て、それがすべてだと勝手に思い込むのはやめてほしいですね。ネタにされている犯人は選りすぐりのクズたちですがすべての犯人がクズなわけではなく、殺されるには充分すぎる理由があったりちゃんと話していれば防げた事件もたくさんあります。

現実のニュースで見る事件の犯人のほうがクズで、「そんなことで!?」っていう人がいっぱいいます。恨む理由は分らんでもないけど、それを向ける矛先が違うだろって人もいるし。現実のほうがよっぽど残酷で意味わからないものですよ。それにしても昴さんの腕、かっこよ。さすがスナイパーです。

若狭先生何者?

何やら若狭先生が務武さんと面識ありげな感じで…。真っ先に思いつくのは羽田事件ですが務武さんが現場に行ったのは事件の数日後なので、浅香にしろラムにしろ回想シーンは羽田事件当日のことではなさそうです。また、個人的には89巻にて描かれた浅香とは微妙に髪の癖が違うように思いました。浅香はどちらかというと京都の伊織さんに似た髪質に思います。まあ、伊織さんは浅香ではないでしょうけど。

状況からして何かピンチに瀕していたようですが、構図的には務武さん+若狭先生VS何かというより務武さんVS若狭先生VS何かの三つ巴っぽく感じます。また、一見務武さんが若狭先生をかばっているように見えて「小娘」と言っていたり、2人の関係がまるで見えません。2人はいったいどんな関係なのか、今後の展開が楽しみです。

若狭留美と宮野家の関係について

アニメ派・コミック派の方にはネタバレになりますが、7月27日発売の少年サンデー掲載分にて若狭先生が哀ちゃんに対して「私の人生をめちゃくちゃにした人の娘かもしれない」と思っていることが明かされました。そこで今回は、何が若狭先生の人生を「めちゃくちゃ」にしたのか考察していきたいと思います。

宮野夫妻の研究

「シルバーブレット」と呼ぶ薬

宮野夫妻は組織の研究室で薬の研究をしており、夫妻にとっては「恐ろしい薬」をラボのみんなは夢のようだと喜んでいたらしいことが分かっています。夫妻はこの薬を「シルバーブレット」と名付け、何らかの希望を見出していました。そして、薬の完成のために娘である明美・志保姉妹と「お別れ」することを選んでいます。

この薬は志保さんが焼け残った資料から作ったAPTX4869であり、新一くんが飲まされるまでは「遺体から毒物が検出されない」ことから暗殺用に使われていました。志保さんのAPTX4869にはごく稀な幼児化作用がありますが、宮野夫妻が作っていた薬はおそらくその作用はなかったものと考えています。

ベルモットの不老化

そんな宮野夫妻の研究を恨んでいる人物といえば、ベルモットです。彼女は過去に宮野夫妻が作った薬を服用し、その副作用で不老状態にあると予測されています。そのことで宮野夫妻や志保さんをとても恨んでおり、薬の研究を「愚か」と評したり志保さんに対して「生きていてはいけない」と思っているなどその恨みは相当な模様。

若狭先生も宮野夫妻に人生をめちゃくちゃにされたというなら、そこには夫妻が研究していた薬が関係していることが予測できます。薬絡みとなると、ベルモットのように不老状態にある可能性はかなり高いでしょう。そうなると薬を飲んだ・飲まされたのはおそらく17年前の羽田事件の際であると言えそうです。

「めちゃくちゃ」の理由

浅香の場合

組織の暗殺対象が羽田浩司にしろアマンダ・ヒューズにしろ、事件のあった部屋にいた人全員を始末するため浅香も毒薬を飲まされた可能性は否定できません。薬を飲まされたせいで守るべき主を守れず、おまけに自分だけ生き残って不老状態になってしまっては「人生めちゃくちゃ」です。

そんな状態であれば現場から忽然と姿を消し、警察が現在も浅香の消息を掴めていないことにも一応納得できます。ただ、幼児化した新一くんと違って見た目に大きな変化はないはずなので、そんなにすぐに自分が不老状態になってしまったことに気づけるかは疑問が残ります。

ラムの場合

若狭先生の当時の回想シーンやアニメのエンディングの演出から、彼女が羽田浩司と顔見知りで彼に好意を寄せていたことが予想できます。また、羽田浩司から「それでも僕を殺すというんですか?」と言われていたことから、仮に彼女がラムだった場合に毒薬を自ら飲む理由が生じます。

好意を寄せる相手が暗殺対象になった、または暗殺対象と一緒にいたため口を封じざるを得ない状況で相手を殺すことへの後ろめたさと組織への忠誠心の狭間に立たされた場合、相手を殺害後自分も命を絶ち”心中”することを選んだ場合です。それなのに自分はなぜか生き残り、浅香を逃がしたことで組織の幹部から「抜かった」と後ろ指をさされることになっては「人生めちゃくちゃ」です。

ラムが不老状態である場合その旨をボスに報告しているのでは、と思う方もいるでしょう。仮に報告していればベルモットの不老状態についても組織の知るところであり、新一くんや志保さんの幼児化に気づかれるのも時間の問題です。ですが、組織が不老化や幼児化を把握している素振りはありません。

不老状態であることを報告しようとしたら、なぜそうなったのかを説明する必要があります。ですが、「暗殺対象者への個人的な感情を持っていたこと」「その感情により自ら命を絶とうとしたこと」を組織に知られれば幹部の座から失脚することになりかねません。この辺も「人生めちゃくちゃ」に含まれるでしょう。また、ラムについて語られる特徴が十人十色なのも、不老状態にあることをごまかすためとも取れます。

個人的には…

私は「脇田=ラム」はまだ確定ではないと思っている人間なので、個人的には後者であってほしいです。薬を飲んだのが羽田事件の際でなくても、例えば宮野夫妻が研究中に人体での実験をしたくてラムが引き受けたというのもありえなくはありません。その場合でも組織に不老状態を黙る理由、宮野夫妻を恨みに思う理由はあります。

何より若狭先生は新一くんの情報が死亡確認に書き換えられた後の「最新の被験者リスト」を所持、または閲覧可能な人物です。仮に組織外部の浅香なのだとしたらどうやってリストを見ているのか疑問ですし、そんなに簡単にアクセスできるほど組織のセキュリティはザルではないはずです。願望半分ではありますが、若狭先生が宮野家を恨んでいることが彼女がラムだという要素のひとつであればいいなと思っています。

今週のコナン 海の家殺人事件②

今週のコナンのお時間です。さてさて、犯人は誰なのでしょうか?先週の考察はこちら↓

tamagoatconan.hatenablog.com

※本誌ネタバレ注意

あらすじ

通報を受けて駆け付けた横溝警部率いる静岡県警が現場検証を行い、被害者の死因は遺体を包んでいたタオルケット(袋じゃなかったんですね…)で首を絞められたことによる窒息死であることが判明。また、グレープジュースのストローに高血圧の薬を仕込んで被害者とお兄さんを眠らせることで自由を奪い、横で殺人が行われていても気づかない状況を作っていた。

この薬は小麦色の女性のおばあちゃんが処方されていたもので、女性曰く「紛失したことがあるのでこっそりくすねていたのならほかの2人でも犯行は可能」と証言。コナンくんは探偵団の何気ない会話から何かに気づいた様子を見せる。一方、横溝警部には凶器となったタオルケットの鑑識結果が伝えられ、人の首を絞めようとしたときに手が来るであろう場所からお兄さんの指紋が検出された。

今週の感想

現場をうろつくコナンくんたちの引率が学校の先生だと知った静岡県警の新人らしき刑事さん、「ちゃんと見ててくださいよ」ってマジでド正論。もはや目暮警部すら最早言わなくなって忘れがちだけど、普通は子供が事件現場をウロチョロしちゃいけません!久しぶりに聞いたな…。

次週の考察

犯人は…

お兄さんではないことは分かったけど、どっちのお姉さんかはまだ分からないですね…。気になる点と言えば、小麦色の女性はおばあちゃんに薬を届けに行ったけど鍵を忘れてしまい、寝ている時間だから何もせずに戻ってきたとのこと。いつもは薬だけでも置いていくのに、今回はそれすらしなかったのが気になります。

動機はおそらく、彼氏の死でしょう。その彼氏のお姉さんである色白の女性にも動機はありそうですが、これと言って怪しい点や気になる点は見受けられません。が、正直に言って全然わかりません。

若狭先生の謎

高血圧の薬について説明する哀ちゃんに「詳しいのね」と言う若狭先生。コナンくんが警戒を見せる中、哀ちゃん自身も相手を警戒しているような表情を見せています。以前は「好きだから、若狭先生」と言っていた哀ちゃんですが、本当に?なんか相手がボロを出すのを待っているようにも感じました。宮野家と若狭先生との関係も気になりますね。

「ローマの人」とは

元ちゃんのタンクトップの肩部分が片方切れたのを見た歩美ちゃんが「ローマの人みたい」と言ったのに反応したコナンくん。この「ローマの人」が事件を解く鍵になるのは間違いなさそうですが、現状なんのこっちゃ分かってません。まあ、お兄さんだけは被害者に付き従う理由はありそうだけど、殺す動機が無いから違うとは言えます。

今週のコナン 海の家殺人事件①

真実はいつもひとつなぎの大秘宝、ということで久しぶりの連載再開です。今度はどんな事件が待っているのでしょうか!?

※ネタバレ注意

あらすじ

ヤイバ―コラボのソーセージが食べたくて海に行こうと話していた少年探偵団。ところがいつも車を出してくれる博士はぎっくり腰でダウン中。コラボは明日までなのにとしょげていると、若狭先生がレンタカーを借りて連れて行ってくれることに。若狭先生に「あなたも行くでしょ?」と言われて頷く哀ちゃんを案じて、コナンくんは密かに赤井さん(昴さん)に警護を依頼しました。

無事ヤイバ―コラボのソーセージにありつけた探偵団の3人はご満悦です。一方、何やらドロドロした関係の海の家のスタッフたち。昼休みになり思い思いに休憩していましたが、バックヤードで寝ていた男性スタッフの傍にあった袋の中から海の家のオーナーの遺体が出てきて…。

今週の感想

子供ってキャラクターコラボ好きですよね。味は同じでもパッケージが何かキャラクターになっていれば、普通のやつより飛びつきます。うちの弟たちもそうだったし、何なら今もそう。2人そろってウマ娘が好きで、ウェハースとかよく買ってきてます。

次週の考察

容疑者たちの関係

容疑者は色白の女性と小麦色の女性、顎鬚のお兄さんの3人。お兄さんと小麦色の女性は元恋人で、今はお兄さんと色白の女性が付き合っているようです。そして小麦色の女性は色白の女性の弟と付き合っていたようですが、その弟は何らかの理由で亡くなってしまったようです。そんでもってその死にオーナーが関わっている気配がします。

とはいえ、まだ遺体を見つけただけなので誰がどんな方法で殺したのかなどはまだ分かりかねますね。まあ、遺体の傍で高いびきをかいて寝ていたお兄さんは違うと思います。ここまでの情報で彼には動機らしい動機が無いように感じました。また、自分が手にかけた相手の傍で寝ることは普通しません。

若狭先生について

若狭先生は哀ちゃんについて「自分の人生をめちゃくちゃにした人の娘かもしれない」と言っていました。宮野夫妻ひいてはエレーナ先生が誰かの人生をめちゃくちゃにしたという情報は、ベルモットに続いて2例目です。2人が研究していた薬絡みで若狭先生の人生も、ということなら彼女も不老状態にあるということでしょうか?この件に関するもっと深い考察は改めて記事にしようと思います。

昴さんの腕

事件とは全然関係ないけど、昴さん(赤井さん)の腕が…。こんなに腕出してるのはなかなかにレアでは?もうかっこよくてやばいです。さすがスナイパーの腕。工学系と言えどもただの院生ではこうはならないでしょう。とにかくかっこいいです!