『名探偵コナン』と『まじっく快斗』 それぞれの組織の関係について
『名探偵コナン』と『まじっく快斗』はどちらも青山剛昌先生の作品で、主人公と敵対関係にある「謎の組織」が登場します。
今回はその組織の関係について、同一の組織なのではないかということをまとめてみました。なお、すでに青山先生からそれぞれ別の組織だと明かされているので、あくまでも「こんな考え方もあるよ」程度の感覚で読んでいただければと思います。
『名探偵コナン』の組織を「黒」、『まじっく快斗』の組織を「パンドラ」として説明をしていきます。
組織の構成員
黒
ボスの烏丸蓮耶を筆頭にラムやジンなど、酒の名を冠したコードネームで呼ばれている。
パンドラ
スネイクと上司の男のみ登場しており、ボスという存在も明かされている。
組織の活動内容
黒
- 半世紀前からあるプロジェクトが発足
- 人魚伝説のある「美國島」に来訪(シェリー、ジン、ウォッカ)
- APTX4869を含む薬品の開発→哀ちゃんの「私が作らされていたのは別の薬」という発言からAPTX4869以外にも何らかの薬を開発している模様
- プログラマーの板倉卓にシステムソフトの開発を依頼→板倉は人類のためにこのソフトの開発を一度断念していた、何のソフトなのか?
黒の目的は?
明確には明かされていませんが、上記の活動内容やAPTX4869の幼児化という副作用を目の当たりにしたピスコの「まさかここまで進めていたとは」という賞賛の言葉、ベルモットが不老状態にある点、ベルモットが板倉との電話で「時の流れに逆らって死者を蘇らせようとしている」と話したことから、死者蘇生や不老不死、それに準じた何らかである可能性が高いです。
パンドラ
- ビッグジュエル「パンドラ」を探している→「パンドラ」には条件付きだが不老不死の力があるとされる
パンドラの目的は?
不老不死の力があるとされている「パンドラ」を探していることから、不老不死を目指していることは確実でしょう。
組織の共通点
目的としているところが近しい
上記の活動内容やそこから考えられる目的に何らかの形で不老不死が関係していることから、黒もパンドラもその目的は近しいと言えます。
黒い格好をしている
黒は組織のカラーがブラックだと明かされており、構成員たちの格好も全身黒ずくめです。一方パンドラもスネイクやその上司は黒い服を着ています。
ボスの呼称
黒は「あの方」や「ボス」、パンドラは「あのお方」です。同じ人物を指す言葉でも人によって変わることがあるので、似ているとも違うともいえますね。
「スネイク」について
黒は前述のとおり構成員を酒の名を冠したコードネームで呼んでいます。ではパンドラはどうなのでしょうか?
コードネームと思しき名で呼ばれているスネイクについて見ていきましょう。
「スネイク」という酒はあるのか?
カクテル「スネイクインザグラス」
「草陰の蛇」という名のカクテルで、ジンベースとウォッカベースの2種類があります。ジンベースにはドライベルモットとコアントローとレモンジュースを、ウォッカベースにはクレーム・ド・メンテとレモネードを加えて作られます。
ビール「スネイクヴェノム」
「蛇の毒」という意味で、アルコール度数67.5%ととても強いスコットランドのビールです。ちなみに、日本の一般的なビールのアルコール度数は5%前後です。
ウイスキー「レッドスネイク」「ブラックスネイク」
ブラックアダーから販売されているロウカスクシリーズのウイスキーの商品名(そのためスネイクは正しくはスネークになる)で、レッドスネイクの場合はバーボン樽で蒸留されています。
酒そのものの名前ではありませんが、”ブラック”アダーのレッド”スネイク”なので、「黒のスネイク」ととらえることもできなくはありません。
黒とパンドラにはいくつかの共通点があり、その目的もなんとなく似ています。そして、スネイクと名のつく酒も実際に存在することから、スネイクというコードネームは酒の名からといえます。
よって、これらの組織は同一であると考えることもできます。
実際には作者の青山先生から否定されていますし、魔法アリの世界線にある『まじっく快斗』と違って『名探偵コナン』には魔法は存在しないので、いくら似ていたとしても別の組織なのでしょう。