アイドル密室殺人事件とは
※犯人ネタバレ注意
登場人物
江戸川コナン、毛利蘭、毛利小五郎、阿笠博士、目暮十三、沖野ヨーコ、山岸栄一、池沢ゆう子、藤江明義
概要
『名探偵コナン』第3話。原作コミックは1巻File6~9。
蘭の家に居候して3日、黒ずくめの男たちの情報はおろか、探偵としての以来すら入ってこないことに焦りを覚えるコナン。それもそのはず、肝心の探偵がへっぽこで無名名なのだ。そこで阿笠博士は「蝶ネクタイ型変声機」を作ってくれた。変声機で小五郎の声を借りて推理を披露すれば、いずれ知名度が上がり依頼が増えて、男たちの情報が得られるようになるはずだ。
その夜、小五郎も大ファンの人気アイドル・沖野ヨーコがマネージャーとともにストーカー被害の相談に来た。何か痕跡が残っているかもとヨーコの自宅へ向かうと、市内で男性が亡くなっていた。その男性がヨーコの元カレの藤江明義だったこと、背中を刺されていたことなどからヨーコやマネージャーの山岸栄一に疑いの目が向くが…。
犯人
藤江明義
別れたあともヨーコが忘れられなかった藤江は、ヨリを戻したくてヨーコ宅を訪ねた。
ときを同じくして、ドラマの主役の座を取られたとしてヨーコを恨んでいた池沢ゆう子は、ヨーコのスキャンダルになりそうなネタを探して盗んだ鍵でヨーコ宅に忍び込んでいた。
藤江とゆう子はヨーコ宅で鉢合わせてしまう。驚いたゆう子は大声をあげて抵抗し、逃げ出した。よく似た後ろ姿からゆう子をヨーコだと思い込んでいた藤江は、彼女のそんな態度に、ヨーコに拒絶されたと感じ、追い詰められた愛情が絶望と悲しみに変わってしまった。そして、ヨーコに殺人の罪を被せて自殺した。
トリック
氷の塊にナイフの絵を挿して固定し、エアコンの設定温度を上げておく。洗面所の櫛から拝借したヨーコの髪の毛を握り、椅子の上から背中を向けてナイフに倒れこんで自殺。こうすることで、通常は不可能な「自分の背中を自分で刺す」ことができる。
エアコンで室温が上がっているためナイフを固定していた氷は溶けてしまう。握られていた髪の毛からヨーコに殺害されたように偽れる。