たまごのコナンブログ

当ブログは主に「名探偵コナン」のあれこれを語ります。

潜入捜査について

以前「潜入捜査」をする意味についてクソ真面目に突っかかってきた人がいてなんかモヤモヤしたので、私なりの解釈というか『名探偵コナン』における潜入捜査について考えてみました。よかったらお付き合いください。

潜入捜査について考えるきっかけ

そもそものきっかけは、とあるコナンの考察動画のコメント欄にて「安室さんはそもそもなんで潜入捜査しているのか」というものがあったことです。そのやり取りの中で「現実の潜入捜査は仲良くなるためのもの(なんか難しいこと言ってたので簡単に要約)」とクソ真面目に突っかかってきた人がいました。

また、「潜入中に殉職した仲間のためにも躍起になって組織を潰しにかかるのは当然」とのコメントに対して「潜入捜査は上からの指示で行うもの、私情は挟んではいけないのでその論は通らない」と返してきました。その人が言うことも分かるけど、そもそも現実の話ではなく『名探偵コナン』という物語の中の話なわけで…。

なんだかうやむやのままやり取りが終わってしまってモヤモヤが残ったので、思っていることを文字にして少しでも解消しようと筆を執った次第です。

潜入捜査をする意味

対象と協力関係を築けるか捜査

突っかかってきた人が言うには、「潜入捜査は対象の組織・機関・人物と今後協力及び友好的な関係を築くことができるかを調べるためにするもの」とのことでした。A国からB国にスパイを送って両国が仲良くできるか調べるというのは、確かに潜入捜査と言えるでしょう。

対象を滅するための捜査

私が思う潜入捜査は「対象の人物を暗殺するため内部から近づく」「対象の悪事を暴いて確実な証拠を得るために内部に入り込む」といった対象を滅するためのものというイメージがあります。というか、ミステリーにのめり込み過ぎた頭なので「仲良くなるための捜査」なんて微塵も想像してませんでした。

名探偵コナン』における潜入捜査

名探偵コナン』では後者の意味で潜入捜査をしている

数多の捜査官に潜入されている「組織」は世界を股にかけて活動している犯罪者集団で、たとえ彼らの犯行だと分かろうとも立件できるだけの証拠がないので捕まえることができないのが現状です。そこで各国の捜査機関から捜査官を送り込み、内部から犯行の手口や構成員同士の連絡方法などを探りつつ確固たる証拠をつかもうとしています。

よって、安室さんや水無さんが潜入捜査をしている意味は後者の「対象を滅するため」になります。内部情報が分かれば「いつ・どこで・取り引きまたは暗殺」をするつもりなのかが分かるので、現場に現れた実行犯を現行犯逮捕することができるでしょう。また、ジンなどの幹部クラスやボスを確実に捕らえようと思ったら彼らを捕えやすい状況に誘導する必要があります。その機会を刻々と伺っているのが現状というわけです。

私情云々について

国と国との潜入捜査なら捜査官に潜入の指示を出しているのは国なので私情を挟んではいけないのは納得だし当然ですが、『名探偵コナン』の場合は組織間での潜入捜査で指示を出しているのは直属の上司です。捜査官が潜入中に殉職して「何してくれてんだ」と思うのは果たして私情にあたるのでしょうか。

国家間の潜入捜査なら捜査官は国にとって駒のようなもの。たとえ親友が亡くなっても国が相手と仲良くするというなら逆らえないでしょう。しかし、組織間の潜入捜査なら捜査官の死は仲間の死なわけです。仲間を殺されてな穏やかでいられる神経の図太い人なんていないですよね。そこには親友を亡くした個人の感情だけでなく仲間を亡くした組織の感情もあるので、私はそれを私情とは言わないと思います。

いつかは組織壊滅へ

最近になっていろいろと明らかになったり、劇場版の26作目が組織絡みらしいことだったりと『名探偵コナン』の物語が佳境に向かっている感じがしています。まだまだ続くとしてもいつかはあの組織も壊滅するわけです。安室さんや水無さんはそのために今頑張っているわけで、ないとは思いますが潜入捜査がバレて粛清されるなんてことがないよう願うばかりです。