たまごのコナンブログ

当ブログは主に「名探偵コナン」のあれこれを語ります。

黒田兵衛=赤井務武の可能性について

多くの人は否定的な意見を述べる「黒田兵衛=赤井務武説」ですが、私はあり得ない話ではないと思うし考えることは自由です。今回は、私なりに黒田=務武だと思う理由をまとめてみました。例によって「こんな考え方もあるよ」程度に読んでいただけたらと思います。

それぞれの人物像

黒田兵衛について

  • 警察庁の職員
  • 何かの事故に遭い10年間昏睡していた
  • そのため地方への出向が遅れて最近まで長野県警に出向していた
  • 現在は警視庁に出向中
  • 右利き
  • 50歳

赤井務武について

  • 失踪直前はMI6に勤務していた模様
  • 17年前に日本人の友人の息子が亡くなった事件を調査中に失踪
  • 失踪前に家族を日本に避難させる
  • 遺体は発見されていなく生死不明
  • 左利き(息子・秀一の利き手が彼からの遺伝によるものだとした場合)
  • おそらく50代(妻・メアリーや長男・秀一の年齢を考慮)

黒田=務武と感じられる点

口癖が似ている

務武さん本人は未だ登場していませんが、妻のメアリーさんは彼の言葉遣いを真似て父親代わりをしていますし、長男の秀一さんには彼の口癖がうつっています。そんなメアリーさんや秀一さんと黒田さんが共通して使っていた言葉は、

  • ぬかるなよ
  • 見誤る

の2つです。「ぬかるなよ」に関しては他の方も取り上げているので知っている方も多いでしょう。「見誤る」に関しては緋色シリーズで秀一さんが、「県警の黒い闇」で黒田さんが発言しています。「ぬかるなよ」だけならたまたま同じ言い回しをしただけで、同一人物の証拠とは言えないかもしれません。

しかし、「見誤る」に関しては「とても見間違うような風体とは思えない」と言えばいいところをわざわざ「とても見誤るような風体とは思えない」と難しい言い方をしているので、口癖が思わず口をついて出たのだと思います。赤の他人でも口癖が似ることはあるかもしれませんが、「見誤る」はそうそうしない言い方なので赤の他人同士が使っているとはとても思えません。

黒田は紅茶党

長野県警の高明さんによると、黒田さんは紅茶党とのことです。紅茶と言えばイギリス、イギリスと言えば務武さんが失踪する直前まで赤井家が暮らしていた国です。そのため、務武さんもコーヒーより紅茶を嗜むタイプではないかという仮説が立てられます。

ちなみに、高明さんは一課長はコーヒー党だと話す敢ちゃんに「それは前の捜査一課長、今の黒田さんは紅茶党かと」と話していました。また、長野県警初登場の風林火山の事件のとき敢ちゃんは由衣さんに「刑事長もお前の淹れたマズいコーヒーを待ってる」と言っています。

この刑事長が文字通りの「刑事課長」ではなく「捜査一課長」のことであるならば、黒田さんが長野県警に赴任したのはここ最近のことだということになります。

職場事情

黒田さんは警察庁の職員であることが明かされています。警察庁内での所属などはまだ明かされてはいませんが、秘密裏に零くんと連絡を取り合っていたり彼を「バーボン」と呼んでいたことなどから、公安の裏理事官であることが予想されています。

務武さんは失踪の直前はMI6に勤めていたようですが、MI6の入局条件を満たせていないため他の機関から出向という形でMI6に在籍していたと考えています。この「他の機関」というのが日本の警察庁である可能性はゼロではありません。

例えばですが、警察庁に就職後優秀さを買われてインターポールに出向、インタポールからMI6に出向という可能性もあります。そして、公安の職員であれば零くんのように潜入捜査中でなくても表向きに名乗っている名前と本名が違うことはあり得ます。裏理事官であるなら捜査一課には本名を伏せていても不自然ではありません。

MI6の入局条件や、務武さんがその条件を満たせていない理由についてはこちらの記事で説明しているので、よろしければご確認ください。

tamagoatconan.hatenablog.com

黒田の空白の10年間

いつからいつまでか明確でない

黒田さんは若いころに何かの事故に巻き込まれて10年間意識不明で、黒髪は白髪になるなどまるで別人のようになったそうです。しかし、その10年間がいつからいつまでなのかは明かされていません。ですが、務武さんの失踪は17年前なので、10年間をどう当てはめても7年の空白が残ります。

リハビリを含めるとそれ以上

忘れてはいけないのが、どんな超人でも10年間昏睡していたならリハビリをしなければいけないことです。昏睡から目覚めて検査の結果異常がなかったとしても、10年間ずっとベッドで寝ていたわけですから筋肉が萎縮しているはずで、立って歩くことはおろか寝返りをうつことすらままならない状態のはずです。

なので目覚めた次の日から職場復帰などできるはずもなく、長期的にリハビリをしていたと思われます。「黒田」という人物本人であるならなおのこと、昏睡中に入れ替わって「黒田」という人物を演じている場合でも違和感なく本人になりきるためにきちんとリハビリ期間を取るはずです。

黒田=務武である可能性が高い

以上のことから、成り代わりにしろ本人にしろ私は黒田さん=務武さんである可能性は高いと思っています。輪郭が違うとか利き手が違うなどの意見もあるでしょうが、輪郭に関しては本来の形より華奢には変装できなくてもゴツめに変装することはいくらでもできます。

利き手は本人に成り代わっているのであればなおのこと、自分の利き手ではなくその人の利き手を使うように徹底するはずです。また、務武さんの世代的にもともと左利きだったけど、成り代わる以前のどこかのタイミングで右利きに矯正された可能性だってあります。

秀一さんと黒田さんの年齢差からしてあり得ないと言う人もいるでしょうが、何があり得ないのですか?黒田さんは50歳、秀一さんは32歳なので親子であるなら18歳のときの子供ということになります。金銭面や学業など、メアリーさんとは職場恋愛であることは一旦置いておいて、年齢だけで見るとずいぶん若いパパではありますがあり得なくはありません。実際、私の祖母は17歳で母を生んでいますし、その母も19歳で私を生んでいます。

何より疑問なのが、なぜ50歳を鵜呑みにしているのかです。50歳というのはあくまでも黒田さんの自称なので、いくらでもサバは読めます。成り代わっているのっであれば当然務武さんの年齢ではなく本物の黒田さんの年齢で通すでしょう。本当に50歳だとは限らないのに何を根拠にあり得ないと言い切れるのかが疑問です。

「ひとつでも違うところがあれば別人」というのは早計です。違うところよりも共通点の方が多いとなれば、同一人物ではと考えることは不自然ではありません。あくまでも考察なので、違ったら違ったでそれでもかまいません。ようは「こうだったらいいな」という願望も混みであれこれ考えるのが楽しいのであって、考えを押し付けたいわけでも絶対こうだという確信があるわけでもありません。